美しい環境とは
偶然残るものではなく、
人の手によって
残されるもの。
「美しく保つための性能」を求めて、1990年から20年に渡り世界の家づくりを見てきた末に行き着いたのが、
環境先進国、また住宅先進国でもあるドイツ。ここドイツに、私たちが目指していた家づくりの原点がありました。
ドイツに初めて訪れてから、2010年の秋までに44回の訪問を重ね、延べ400日の渡航を経て、
「長持ちをし」「省エネで快適に住まえ」「安全で未来の環境にも負担を残さない」家造りの技術を学んでまいりました。
厳しい自然環境の中でも耐えうる
耐久性のある建材と家づくり。
家は、自然の脅威から人間を守るためにあります。強い風や雨、雪、雹、紫外線。そして地震や台風などの自然災害。そういうものに負けない家づくりをするためには、あらかじめ耐久性の高い商品で外装をつくらなければなりません。家の外装を構成する瓦、雨樋、窓、断熱材、そして外壁。ドイツ製の建材は、その全てにおいて世界最高水準の性能を誇ります。
職人のこだわりが生み出す、一社一品生産。
ドイツには多品種の建材をつくる巨大な住宅総合建材メーカーはありません。瓦なら瓦、雨樋なら雨樋、窓なら窓だけという一品生産です。専門性を突きつめたら、多品種の製造はできないという考え方がドイツの物造りのスタンスです。伝統を守りながらこだわりをもって取り組めば、日本のメーカーのように多品種を大量生産することは不可能なのです。
室内を快適で健康な状態に保つ
呼吸をする家。
ドイツには結露に関して法律の規定があり、家の外壁には水蒸気の移動を妨げる材料の使用を制限することなどが定められています。このような厳しい基準によってつくられたドイツの住宅は、空気は遮断するけれども水蒸気の移動は妨げない、すなわち「呼吸をする家」を実現しています。
家の外皮は、人間にとっては第三の皮膚。蒸れない素材で、室内を快適で健康な状態に保つ家は、暖かい室温を保ちながら結露を防ぎ、室内を快適で健康な状態に保ってくれるのです。
100年、200年先まで住まい続けることを
前提に建てる、本物のエコロジー精神。
『100年、200年住宅を目指すのであれば、メンテナンスができることが重要。100年、200年もの間メンテナンスが不必要な製品など、この世の中にはない。家の中も、家の外も美しくメンテナンスや塗り替えが出来れば、いつまでも美しい住まいは受け継がれていく』。この本物のエコロジー精神もドイツの建築家に学んだ哲学です。
環境と未来の子供たちのために、
いま私たちにできることを実行いたします。
家造りを担う私たちの仕事にも、その選択肢にはいくつかの家造りがあります。
あらゆる設備が整った近代的な家造り。大量生産品を利用したローコストな家造り。煌びやかな素材をふんだんに利用した、輝かしく豪華な家造り。
しかし、どんな家造りを行なうのにも最低限のルールがあると私たちは考えています。
それは、環境への配慮です。同時に未来への責任でもあり、いつかは自分たち自身に降りかかる重要なルールでもあります。
家は建てかたによっては完成した瞬間大量なゴミとなります。将来安全に処分することのできない素材を大量に使い家造りをおこなえば、近い将来自分たちがその影響を受けることとなり、さらには後世に生きる子供たちにも大変な負担を掛ける事となるのです。自分の幸せのために、自分たちの満足のために将来に負担を残す権利は私たちには与えられていないのです。
いまや家造りにおいて環境に対する100%の配慮は不可能な事かもしれません。未来に対し100%責任のとれる家造りを行なう事は困難な事かもしれません。
しかし、私たちは実行いたします。
地球が後世からの預かりものであることを再度認識し、環境と未来の子供たちのために、いま私たちにできることを実行いたします。そして、私たちの家造りへの想いは、お客様のご決断により誕生いたします。