日本の家づくりの現状
-木製断熱材の注文住宅 環境建築エコハウス-

ドイツでは、1995年グラスウールに発がん性があるとして、
危険物質に対する指針(TRGS905)にしめしています。

現在の日本の家づくりにおいても、当たり前のように使用されているグラスウール。実はドイツでは、今から20年も前に発がん性が指摘され、危険物質に対する指針(TRGS905)にしめされています。20年前ドイツで使用が禁止となったグラスウールと、現在でも日本で多く使用されているグラスウールが同じものでないこと、そして住む人の健康を害することがないことを願うばかりです。
また、グラスウールは水蒸気が透過しづらい素材のため、湿気を含むと断熱性能が低下をしたりカビが発生する原因ともなります。 そのことから私たちは、1999年よりグラスウールの使用は禁止しています。

雨や風、紫外線が一年中当る場所に
なぜ塩ビ製の雨樋が使用されるのか?

現在、日本で一般的に使用されている雨樋は、安く購入することができ、軽くて施工しやすいポリ塩化ビニル(塩ビ)製です。しかし、塩ビ製の雨樋は紫外線に長くさらされると劣化しやすく、降り積もる雪や雹、風雨、紫外線による劣化で割れや欠けを起こしやすいなど、耐久性がなく早い時期に取り替えが必要となる製品です。しかもゴミとなって捨てられたとき、焼却するとダイオキシンが発生し、環境を汚染します。

石油系断熱材は、原料が石油であるため、
燃えやすく、シアンガスを発生する危険性がある。

石油系断熱材は、隙間なくしっかり施工できるので、高い断熱性と気密性をもっています。しかし石油系断熱材は、水蒸気の透過性がないため、結露を防ぐという点では不十分です。また、製造時には化学物質も使用されていることから、処分時に環境を汚染する原因にもなります。さらに、原材料が石油のため燃えやすく、高温で燃えるとシアンガスなどの有毒ガスを発生させます。

見た目だけにこだわり、化学製品を多用した
完成した瞬間だけが美しい日本の家づくり。

傷がつきにくいように硬く加工した合板フローリング材。仕上がりのキレイさではクレームのないビニールクロスの内壁。施工が簡単でひび割れしにくい外壁材の窯業系サイディング。そして、一見モダンに見える屋根材の化粧石綿スレート瓦(彩色スレート瓦)。化学製品を多用した家づくりは、どれも完成した瞬間だけが美しく、メンテナンスによる経年美を味わうことができません。
私たちは1999年から、さまざまな素材を使用禁止部材として定め、使用を禁止いたしまた。長持ちをし、安全で未来の環境にも負担を残さない家造りをするためには、使ってはならないもの、使うべきものを、しっかりと見極める必要があるのです。

家は将来、大量のゴミとなる。

この事実から、目をそむけてはなりません。
私たちの住まいが将来、地球環境を破壊し、
後世に生きる子供たちに大きな負担を与える事実を、
知らなければなりません。
環境、そして未来の子供たちのために、
いま私たちにできること。
わたくしたちは実行いたします。

彩色スレート瓦

彩色スレート瓦

『安くてかっこよく、施工が簡単』という理由により、今でも多く使用されている瓦。
しかし本来、屋根瓦には、耐水性能や遮熱性能に加え、通気性能が要求される。

アスベストという化学物質は、実はつい最近まで、家をつくるための製品に使用されてきました。その一つに、『彩色スレート瓦』という製品があります。安くて施工が簡単という理由で、日本では今でも多く使用されている瓦です。しかし、この彩色スレート瓦は、過去『アスベスト』という物質が使用されていたことが確認されています。最近の製品には、混入していないようですが、その影響が、家を解体するときに発生しないのか、本当に心配でなりません。
私たちが、彩色スレート瓦を使用しない理由は、他にもあります。まず、彩色スレート瓦は、屋根瓦であるにもかかわらず、耐水性が低い製品です。耐水性が低く、水を吸収してしまえば、屋根下地の木材などを痛める原因となり、家の寿命に影響します。
また、彩色スレート瓦は、紫外線により変色し、美観を損ねるという問題をもつほか、熱を伝えやすいという欠点もあります。
『2階や屋根裏部屋が暑い』という問題は、熱を遮断できない瓦にも問題があり、『暑くて寒い家』となる原因の一つと言えます。日本では、当たり前のように使用されている彩色スレート瓦。
しかし、家が長持ちしない原因を作るばかりか、将来早い時期にメンテナンスが必要となり、さらに低すぎる遮熱性能では、快適な温度の室内環境も維持できません。
これらの理由から、私たちは使用を禁止しています。
それに代わりに私たちが選んだのが、高性能素焼き瓦です。この瓦は、横殴りの雨などの影響を受けない水返し性能を持った、従来の瓦にはなかった構造の瓦です。この瓦を特殊な固定金物でしっかり固定し、耐震性能を高めています。またこの瓦は、棟から換気する「棟換気性能」を併せ持つことで、優れた遮熱効果を発揮させ、蒸れを防ぎ耐久性も向上させました。さらに雪でも割れない耐久性と衝撃にも強い強度を持ち、凍害にも強い耐久性を発揮します。

通気性のない瓦の下

通気性のない瓦の下

暑さ寒さを防ぎ快適に過ごすために屋根の性能は無視できない。
その性能を最大限に引き出すための瓦の下の構造は、快適生活の要とも言える。

家の外観で目につくのが屋根。屋根瓦はすぐに目につくのですが、実はそれを支える構造こそが、屋根の性能を大きく左右します。屋根構造そのものが、雨や風、そして日差しを遮断し、居住空間を快適に保つ働きがなくてはなりません。
従来、単に防水紙を貼るだけだったり、防水紙と瓦桟でつくっただけの屋根構造が多くありました。また、屋根構造に使用する素材も繊維系や石油系断熱材が多く使用され、屋根から伝わる暑さを遮断できず、部屋を快適に保つことが出来ないつくりとなっていました。
現在の住宅では、住宅の屋根を雨水や湿気から守る防水シートにアスファルトルーフィングとよばれるフェルト状の原紙にアスファルトを浸透、被覆し、表裏面に鋼物質粉末を付着させたものが使われています。しかしアスファルトは熱や冷気にさらされると劣化が進み、雨漏りなどを引き起こしたりします。これらの素材は、将来環境にも負担をかけることになります。
雨や雪はもちろんのこと、時には外部の熱が部屋の快適性や家の寿命を損ねる原因にもなります。
そこで私たちは新たに屋根の熱を有効に逃がす、換気性能に優れた工法を採用しました。その工法は、瓦桟を施工する前に通気胴縁を施工し、その上に瓦桟を施工する「ダブル通気工法」。このことにより、クロス状に施工された瓦の下では自由に風が動き回ることが可能となります。瓦の下はいつも風が流れているので、ムシムシと熱気がこもることがありません。当然室内にも熱気が伝わりにくいので、小屋裏空間の利用など、住空間も広がります。
前述の棟換気性能、そしてダブル通気工法が一緒になった屋根構造が、家と快適生活を守ります。使わないものと使わなければならないもの、これをしっかり見極め家づくりをする、それが瓦の下にも生かされています。

塩ビ製雨樋

塩ビ製雨樋

塩ビ製雨樋は、雹や雪が降れば破損をし、紫外線では変色をする。
最初は安くても、結局は早い段階でメンテナンスが必要となり、高くつく代表的な製品。

現在、日本で標準的に使用されている雨樋は、『塩ビ製』です。塩化ビニールで出来た雨樋が、紫外線や雨や風が一年中当たる場所に使用されているのです。最初は安くても、結局は早い段階でメンテナンスが必要となり、後で費用がかかる代表的な製品です。紫外線にあたれば、強度は当然劣化します。また、雹により、雨樋が破損する例は少なくない現象です。しかし、戦前より使用されていた『銅製』など、耐久性が高く、価値の高い製品を使用すると、当然価格も高くなります。価値が高いのですから、値段が高いのは当然ですが、新築当初のコストを下げるために、日本では、塩ビ製の雨樋が使用され続けてきました。
ヨーロッパでは頑丈な金属性が標準
そんな問題点を解決するために、私たちは、雨樋をヨーロッパから輸入しています。雨樋を作り続けて設立75年を迎えるメーカーから、その製品だけでなく、物づくりの哲学も学んでいます。このメーカーの社長は、私たちが雨樋を購入するために訪れた際、驚きを持ちながらも暖かく迎えてくださいました。
出会ったのは、2003年。そして彼が驚いた理由。
それは、『なぜ日本人は、雨樋をこんなにも遠い国まで、買いに来るのか。』ということでした。
そして私たちが、日本では塩ビ製で出来た雨樋を使用している事実を伝えると、『なぜ雨や風、紫外線が一年中あたる外部に、塩ビ製の雨樋を使用するのか』と、驚きを隠せない様子でした。
ヨーロッパでは、合金製や銅製が使用され、アメリカではアルミ製が標準的に使用されています。
世界の先進国で、塩ビ製を雨樋に使用している国は、日本だけと言っても、過言ではないでしょう。

PVC樹脂製の窓

PVC樹脂製の窓

アルミサッシの窓

アルミサッシの窓

PVC樹脂製・アルミサッシの窓

外気の熱を通しやすいアルミフレームは、結露が発生する窓として知られている。
また、PVC樹脂製窓は、塩素を含むために燃えるとダイオキシンが発生する。

現在、日本ではアルミ製の窓が多く採用されています。
しかし、熱を通しやすいアルミ製フレームの窓は、結露が発生しやすく、カビやダニが発生する原因となっています。さらに、アルミフレーム窓の多くは一枚ガラスが使用されており、冬にはガラス全体に結露が発生しています。
寒さ暑さを防げないないばかりか、フレームやガラスに結露が発生し、シックハウスやアレルギーを引き起こす原因となる『窓』を、私たちは使用禁止部材にしています。
最近ではアルミ製フレームの窓でも、二重ガラスを採用した窓も多く使用されるようになっています。しかし、ガラスで発生する結露は防げてもアルミフレームの結露を防げないのが現状です。
一方、PVC樹脂製窓で使われているポリ塩化ビニールは柔軟性があり加工しやすく耐久性はありますが、塩素を含むため燃えるとダイオキシンを発生させます。さらに可塑剤に使われているフタル酸エステルなどは環境ホルモンの疑いもあります。このような素材の製品は私たちは決して使いません。
また、防犯という見地からアルミ製フレームの窓やPVC樹脂製窓は強度が低く、大きな問題があります。
東京都で一年間に発生する一戸建て住宅の空き巣被害数は、約1万件。そしてその手口としては、カラス破りが最も多く、68.2%を占めています。
それらの結果を踏まえ、私たちが採用することに決めたのが、GERMAN WINDOWです。この窓は、特殊なペアガラスを装備し、窓に求められる高断熱性能を発揮することで結露を防止します。また、高気密3点パッキンによる優れた高気密性能も併せ持ち、さらには特殊レバー錠や防犯VSGガラスの採用などで、これまでにない防犯性能まで実現しています。住まう人の安全を第一に考える、それが私たちの家づくりです。

サイディング

サイディング

長持ちをする家造りに欠かせない性能。
それは必ず劣化する外装を、将来容易にメンテナンスできること。

常に風雨や雪、直射日光など自然現象にさらされる外壁だからこそ、その性能に敏感でありたい。また家の顔としても美しくありたい。
従来外装には、窯業系サイディングの外壁が多く使われていましたが、それにはさまざまな問題点がありました。たとえば、窯業系サイディングは完成時の見た目が美しく、施工期間が短いため、広く使用されてきました。しかし、つい最近までアスベストが混入されているサイディングが製造されていました。現在の製品こそ混入されていませんが、いま建っている住宅の外壁のいくらかには、まだ、残存しているのです。その住宅を将来取り壊す時が心配されます。 しかし、さらに心配なことがあります。それは、直したい時に同じ商品がないこと。
デザインの変更やコスト削減のための仕様変更など、その理由は多くありますが、製造が中止になったりすることの多いサイディングでは同じ製品がないという話は良く耳にする話です。一部だけ痛んだ箇所を張り替えたいと計画をしても、実際には同じ商品がないため、すべてを張り替えることなり、莫大な費用が必要となるのです。家を建てる当初は安くて、しかも早く施工ができるため多く採用されていますが、結局は高くつく商品であると私たちは考えています。これらの理由を踏まえ、私たちは窯業系サイディングを外壁として使いません。
私たちが選んだ外壁は、堅牢で美しく、耐火・耐水・耐久性に優れ、環境にもやさしい「プレミアムウォール」。この「プレミアムウォール」は、木からできた断熱材「ECOボード」にモルタルを直接塗る工法であるため、メンテナンス性に優れ、将来必ず劣化する外装の補修も容易に行うことが可能なのです。

外壁の下

外壁の下

目に見えない外壁の下。
将来の腐れが懸念されている胴縁は、水蒸気を透す断熱材を使用すれば必要ない。

雨風、紫外線から一年中家を守る外壁。その外壁は、モルタルやサイディングなど、さまざまな仕上げ材により美しく完成いたします。しかし、その外壁の下はどのような施工がされているでしょうか。
現在もっとも多い工法は、断熱材の上に通気胴縁を施工し、外装を仕上げる、『外張り断熱工法』です。ハウスメーカーでは最近採用され始めましたが、断熱・気密工法にこだわりをもつ建設業者では、20年ほど前から採用されてきました。
建物を断熱材で外周からすっぽり覆う『外張り断熱工法』は、室内の熱を隙間無く断熱できることから、現在急速に普及しています。しかし以前から改善の必要性が指摘されてきたことがあります。
それは、通気胴縁により断熱材と外装の間に空間(通気層)ができるため、そこに害虫が住んだり、また湿気が溜まったりするという問題でした。湿気が溜まると、目に見えない外壁の内部で結露が発生してしまい、外壁の耐久性を大きく低下させてしまいます。
そこで私たちは、通気層を作らず、且つ、通気胴縁を必要とせず、外装を仕上げることのできる「ECOボード」を採用いたしました。「ECOボード」は、直接モルタルを塗ることが可能で、通気胴縁を必要としません。そして「ECOボード」は、自然素材からできた断熱材であるからこその非常に優れた性能をもっています。それは、空気の移動を止め、水蒸気の移動を妨げないという、結露を防止するためには必要不可欠な性能です。また、私たちは従来のモルタル塗りに用いられた鉄ラスを使用せず、その代わりにファイバーメッシュを施すことで錆の発生まで防止します。家を長持ちさせるため、普段は目に見えない壁の内部にまでこだわり、水蒸気が透過できない断熱材や外装材を使用した場合、通気胴縁の使用を禁止しています。

繊維系断熱材、石油系断熱材

繊維系断熱材、石油系断熱材

断熱材に要求される性能。それは意外にも断熱性能だけではない。
断熱性能を維持するためにも、結露の発生を予防する性能が要求され、さらに火災にも強い性能が必要である。

断熱工法は、大きく分けると『充填断熱工法』と『外張り断熱工法』が存在します。
充填断熱工法とは、柱と柱の間に、断熱材を入れる工法です。対して外張り断熱工法とは、柱の外側から家全体を断熱材で包む工法です。
充填断熱工法では、主に繊維系の断熱材が使用され、代表的な断熱材に『グラスウール』があります。戦後、多くの住宅に使用されてきた断熱材ですが、断熱性能の低さや『その断熱材が水蒸気を含んで湿る』という問題が指摘されてきました。断熱材が水蒸気を透さず、結露により湿れば、当然断熱性能は低下し、また、上の写真のように、カビの発生の原因にも繋がります。
その上、骨組みに接触して取り付けられる断熱材が、結露により湿り続ければ、土台や柱が腐ったり、錆びたりという原因となり、構造体が長持ちしない結果となります。
そのため最近では、水蒸気によって湿らない、『石油系の断熱材』が、外張り断熱工法には多く採用されてきました。
充填断熱工法と外張り断熱工法を比較すると、『隙間無くしっかりと断熱工事をする』という点では、外張り断熱工法の方が、安定した工法であると言えますが、外に張る以上、水にも水蒸気にも強い断熱材である必要があります。
そのため外張り断熱工法では、『石油系の断熱材』が採用され、軽くて施工もし易いという点でも、急速に普及しました。
しかし、石油系の断熱材は、原料が石油であるために、『燃えやすい』。『燃えると真っ黒な煙が出る』という欠点を抱えおり、解決しなければならない問題の一つでした。
私たちが選んだ断熱材は、木からできた断熱材「ECOボード」。自然素材でありながら、火に強く、万が一の火災時にも石油系断熱材とは違い、有毒ガスも出しません。それは循環する資源である木から作られ、環境性能まで備えた最高級の断熱材です。

ビニールクロス

ビニールクロス

たくさんの住宅に使用されているからといって本当にいいものとは限らない。
住まう人の健康や家の寿命、環境のことを考えたら恐くて使えない。

いま、わが国で使われている内装材の多くがビニールクロスです。しかし、ビニールクロスには大きな欠点がいくつも存在します。それは、水分を通さないため湿気が室内にこもり、結露が発生し、カビやダニなどが発生する原因になることです。また、時が経つとクロスの継ぎ目が年月の経過とともに黒ずんで汚れてきたり剥がれてきたりして、住まう人に不快な思いをさせることです。
さらにビニールクロスの最も大きな欠点は、含まれる化学物質の種類が多いということです。例えば、可塑剤。それは塩化ビニール樹脂を柔らかくするために添加されるもので、フタル酸エステル類と呼ばれる物質がよく使われます。可塑剤以外にもビニールクロスには様々な化学物質が含まれており、シックハウス症候群の大きな原因の一つになる可能性もあり、一般的にビニールクロスがもっとも化学物質が大量に発散する壁紙であると言われています。
もう一つの欠点として、国産のビニールクロスは、1、2年毎に仕様の変更をしています。仮に5年後、少し剥がれたので補修しようとしても、同じビニールクロスが無い可能性があり、全面的な貼り替えをしなければなりません。その際、貼り替えて不要になった古いビニールクロスは燃やすことができず、産業廃棄物としてしか処理できません。結果、最初は安価であってもリフォームの際に高い費用がかり、処分時に大量の石油系のゴミを発生させる危険な商品でもあるのです。
だから私たちはビニールクロスは使いません。私たちが使用するのは再生紙80%で自然素材でできた壁紙、ECOペーパーです。その上に水性天然塗料を塗って仕上げます。天然塗料を塗り重ねることでメンテナンスも容易となり、ゴミを排出することもなく経済的です。人と環境にやさしい、それが私たちの家づくりの基本です。

石油系塗料

石油系塗料

家が原因で病気になる。最近よく耳にする言葉であり、アレルギーやシックハウス症候群と呼ばれている。原因は『化学物質』、室内空気汚染だと言われている。

室内空気汚染の原因となる、最も気をつけなければならない製品。それは、『塗料』です。室内の空気を汚染する塗料を使用すれば、シックハウスとなり、アレルギーや体調不良の原因ともなるでしょう。
2007年。私の知人のマンションが外装の塗り替えをしました。しかし、その外装の塗り替え工事の際、私の知人はアレルギーを発症してしまいました。外装の塗り替えに使用された塗料により、目眩、吐き気、頭痛と、痛ましい限りの症状でした。事務所としてマンションを使用していた知人は、二週間ほど自宅に避難し、難を逃れましたが、有機系の塗料により、アレルギーを発症するこのような例は、決して少なくありません。
そればかりか、アレルギーを発症する原因となる塗料は、将来廃棄するときにも、当然、人体に影響のある煙が出る可能性は高く、未来の子供たちにも大きな負担を残すことになるのです。
私たちは、未来に負担を残す『塗料』は使用しません。住まう人のためにも、未来に生きる子供たちのためにも、どちらにも影響をもっとも及ぼさない塗料を探し求め、現在では、ドイツの厳格な基準をクリアした、「ECOペイント」を使用しています。
最近では、内装材に塗装はせず、塩ビ製の単板を張った製品が多く使われています。しかし、塗装ができなければ、家は簡単に綺麗にすることができません。家の外も、家の中も、綺麗に塗りなおすことができれば、家は簡単に新品になり、長く住まうことができるのです。
家の内装や外装に使用する塗料にこだわらなければ、安全に住まえる家は完成しないと私たちは考えています。

化学畳

化学畳

日本人の知恵の結晶、畳。
畳屋さんも弾力性、断熱、吸湿、吸音効果に優れている天然畳の良さを知っている。家と住まう人のことを考えたら化学畳は使えない。

近年の畳の多くはポリスチレンフォームをワラで包んだ畳床に、イ草と化学繊維の混合した畳表を張った化学畳です。
一般に化学畳は藁床の畳に比べて軽く、製作も容易でムシが付きにくく、安価という長所があります。今では常識的に使用されている化学畳ですが、これには問題が多くあります。1つは化学物質過敏症、つまりシックハウス症候群の原因となる可能性。そして化学物質を使用しているため、湿度調節がうまくいかず、畳内部に結露を生じさせてしまうという点。さらにもう1つは処分の際に化学物質を分離できないため、容易に処分ができないということです。化学畳は本来藁であるはずの床の部分に、プラスチック製品を使用しています。これは軽くて手軽な反面、化学物質過敏症の原因となり、焼却処分の際には有害物質を発生させます。またインシュレーションボ-トや発砲スチロ-ルなどの断熱材の入った化学畳は、通気性が無く畳表面にカビが発生したり、畳内部に結露が生じてしまいます。さらに化学畳は、プラスチックと他の素材を分離解体することができず、現在、最終処分場ではやっかいな製品として大変嫌われています。昔から畳を処分する方法は、放置でした。田んぼなどに放置し、自然に腐敗するのを待つ。しかし化学畳は放置しても腐敗はしませんし、まず分離することもできず環境に大きな害や負担を与えるのです。化学畳は天然の藁と井草で出来た畳に比べ、耐用年数も短く、湿度調節や温度調節機能も低く、踏み心地や肌触りも劣ります。昔、ダニの発生を止めるために、その生息域をなくす目的で開発されたのが化学畳だったのです。
私たちの家づくりでは畳には日本人の知恵が詰まった藁とイ草の藁床畳(わらどこたたみ)を採用。自然素材の藁とイ草の畳は室内の湿度まで調節し、サラリと心地よい感触を保ちます。また自然素材ですから廃棄処分の際も環境に害を与えません。住まう人間にとって住みやすく、未来に負担を残さない製品です。

単板薄貼りフローリング

単板薄貼りフローリング

機能性も豊富で、コストも安く施工もラクだが、快適性や満足度が低く、結局、コスト高。
しかもシックハウス症候群の原因の可能性も過去には心配されていた。

フローリングは、大きく分けて合板などの基材に化粧単板を貼った単板薄貼りフローリング(複合フローリング)と天然木をそのまま加工した無垢材フローリングがあります。
一般に広く普及しているのは単板薄貼りフローリングで、ベニヤなどの合板の上に、0.1〜0.5ミリ程度の天然木を薄くスライスしたフイルム状のものを接着剤で貼り合わせたものです。フローリングというよりもボードといった方がいいかも知れません。貼り合わせる天然木は、ナラやサクラ、カバなどが主流です。
単板薄貼りフローリングは、色合いや強度、遮音性など機能性も豊富で、コストも安く施工もラクというメリットがあります。しかし、この単板薄貼りフローリングは、表面のごく薄い塗装部で耐久性を持たせているので、衝撃や圧迫による変形や日光などの外光に弱く、表面の単板が変形・割れを起こしやすいデメリットがあります。当然、補修も容易ではなく、その寿命も短いものとなります。
また、単板薄貼りフローリングは、ベニヤの上に薄い化粧単板を貼って仕上げているので、重厚感もなく、時がたつにつれ経年変化を起こし、美しくなるどころか表面剥離を起こし、汚くざらつき、結局はフローリング全体を張り替えなくてはならなくなります。家を建てる時はコストを抑えられても、長い目で見たら結局、コスト高になってしまう、これではたまりません。さらに、合板ですので、板と板を貼り合わせる際に使用する接着剤によっては、室内の空気を汚染し、シックハウス症候群を引く起こす可能性があるのです。
このようなことから私たちは単板薄貼りフローリングは使用しません。そこで私たちが選んだのは、木の持つ優しさや暖かみがある美しく肌触りの良い無垢フローリングです。この自然素材でできたフローリングは、高い質感と耐久性、それに遮音・吸音性能にもすぐれ、メンテナンスも容易です。

塩ビ製水道管

塩ビ製水道管

塩ビ製水道管からは『環境ホルモン』が検出される。
住まう人の健康、子供たちの将来への影響が大きく懸念されている。

塩ビ製の水道管からは、『環境ホルモン』が検出されるため、私たちは、塩ビ製の水道管の使用を禁止しています。
『環境ホルモン』は、人間の遺伝子細胞に影響を与える化学物質であり、その化学物質が塩ビ製の水道管から検出されるため、子供たちへの将来の影響が問題視されています。
昨今騒がれた『アスベスト』という化学物質なども、以前からその危険性は警告されていました。世界保健機関(WHO)では、すでに1980年代に、各国に使用中止の呼びかけをしておりましたが、実はその警告に猛反発をした国が、日本でした。
そのため、『アスベスト』の使用を禁止する決議は採択されず、当時の愚かな判断の結果、日本では、国民が被害をうけるという事件が発生しているのです。
なぜ日本は、ヨーロッパ諸国のように、塩ビ製水道管の使用を取りやめないのか。私たちは、疑問でなりません。
環境ホルモンの危険性は、今は大きな問題として取り上げられてはいませんが、将来のためにその危険性を住まいから排除したいと考え、私たちは環境ホルモンが検出されない水道管を標準採用し、塩ビ製水道管の使用を禁止しています。
住まう人の安全を守る。そのために私たちがこだわったのは、『水道管』の素材、そして選んだのはステンレス製の水道管です。
このステンレス製水道管は、ほとんど錆も出ず不純物が溶け出すこともないので、長い年月、きれいな水を家中に配水してくれます。一方、コスト面からすれば塩ビ製水道管の十倍近くかかることも事実です。しかし、毎日使う水に不安を抱えては生活できません。家づくりにおいてコストは大変重要ですが、住まう人の健康には代えられないのです。人間をはじめ、すべての生物の生命活動に欠かせない水だからこそ、安心・安全な水を使わなくてはならないのです。住まう人のために、私たちは決して妥協しません。

布基礎工法

布基礎工法

木造住宅の『基礎』は、いままで構造計算は困難だった。
もちろん、構造計算をすることは、義務ではなかったが、構造計算をしたくても難しい理由があった。

木造住宅の基礎では、立ち上がりと言われる『梁』を地上につくります。そして、点検などのために人間が通るための、『人通口』といわれる通り道をつくり、これにより、床下の点検も可能な、立派な『ベタ基礎』が完成したと、過去私たちも満足をしてきました。しかし、常に疑問に思ってきたことがあります。それは、構造計算が難しいということでした。なぜこんなにも立派な基礎が、構造計算ができないのか。その理由は、基礎の『梁』である立ち上がりが、『人通口』などを作るために、切断されてしまうという事でした。基礎の強さを計算する場合、梁の強さが構造に大きく影響するため、その梁が切断されていれば、当然構造計算は不可能です。しかし、『湿気から家を守るために、床下を設ける』ということは、過去からの習慣でした。そのために、梁を地上に立ち上げて作る基礎は日本では常識であり、疑問をもちながらも、『習慣』として許され、構造計算をしない基礎が作り続けられてきました。
もちろん、構造計算をしないということが、『弱い基礎』ということではありませんが、『より安全な基礎を作るために強さを確かめたい』という想いは、家づくりに携わる私たちの、共通する意識であったと思います。
そこで私たちは、重量鉄骨造などで採用してきた、『地中梁工法』を、木造住宅にも採用いたしました。切断されてきた『梁』を地上には作らず、地中に埋めるこの工法は、『地中梁ベタ基礎工法』と呼ばれている基礎工法です。下の左写真のように梁を地中に埋めることにより、梁を切断する必要はなくなり、重量鉄骨造や鉄筋コンクリート造と同じく、構造計算によって強さを確かめることのできる基礎が完成しました。
私たちは、この『耐震地中梁ベタ基礎工法』の採用により、基礎や骨組み、すべての構造体の強さを構造計算によって確かめることを実現しています。

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